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8年 [本(エンターテイメント)]


8年 (集英社文庫)

8年 (集英社文庫)




最近、本屋などでよく見かけていた作家堂場瞬一。
色々なシリーズモノがあるから面白いんだろうなと思いながら
機会がなかった。

人気シリーズモノの前に、まずはデビュー作の本書。
10年くらい前の「小説すばる新人賞」受賞作。

アマチュア野球で華々しい活躍をしたものの、ある事情からプロ入りを諦めた男が
MLBの大打者となった男ともう一度戦うために33歳でメジャーに挑戦するストーリー。

男子的にはスムーズにページが進む「夢物語」

「男と男の戦い」「すべてを投げうつ男の生き様」といったハードボイルド風味。
チームメートとなる若者との対比が余計に主人公・藤原の存在をカッコよく映し、
自らの夢を叶えるだけでなく、周囲にまで希望を与えるラストはグッとくる。

基本的に、男子には面白いはずだが
全体的に淡々と進み、分かりやすいストーリー展開には目新しさはないかも。
普通のスポーツ好きから見ると、架空の球団などもなんか
アニメ的なフィクション感が強くイマイチのめり込めない。

でも、これがデビュー作ならば他の作品も試してみようと思う。

by dg23

タグ:★★★☆☆
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疑心 隠蔽捜査3 [本(エンターテイメント)]


疑心―隠蔽捜査〈3〉

疑心―隠蔽捜査〈3〉




今、もっとも好きかも知れないシリーズ。
『隠蔽捜査』竜崎シリーズ三作目。

当然面白いんでしょ?と思いきや、評価はそれほどでもないみたい。

相変わらずのカッコいい「変人」ぶりで、
今回はアメリカ大統領来日の羽田空港テロに備える方面本部長として活躍。
安心感を持って読み進めると…

…あれ?どうした竜崎!
まさか、まさか、そこで悩むとは…。

今作は、なんか危なっかしい竜崎だが、
逆に、そのことで彼を取り巻く人々の優しさが心地よい。

大嫌いな幼馴染に
「誰かに相談しようと思ったら、お前しか思い浮かばなかった」と男の友情にほっこりし、
すべてをお見通しの奥様にも、この人がいるから竜崎なんだと思わせる強さを感じる。

内容全体としては、いつもと違う竜崎になんか戸惑ったけれども、
前作、前前作よりも痛快感は薄れたものの面白いのは、面白い。

シリーズ最初からお勧め。

by dg23

タグ:★★★☆☆
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となり町戦争 [本(エンターテイメント)]


となり町戦争

となり町戦争




2005年くらいの直木賞候補作ということと、
なんか興味がそそられた「タイトル買い」

ある日、役所から届いた「となり町」との戦争のお知らせ。
敵地の偵察などの任務を与えられ、戦死者も出ているが
普段と全く変わらない日常の中で、戦争の実態は見えない。

そして、となり町との戦争は…?


この作品は不思議だ。
エンターテイメントなのか?純文学?
なにかのメタファーなのか?何を伝えたいのだろうか?

結局わかりませんでした。
分からないものは解らない。

設定は面白いのだから、
もっと「戦争」ストーリーのエンターテイメント性を高めるか、
逆にもう少し伝えたいメッセージの色を濃くする方が
読後のモヤモヤ感はないのかもしれない。

でも、大御所の作家たちが大絶賛しているとのこと…。

こちらの読解力の問題か。
それならそれでも良いけれど、
個人的に他の作品を読んでみようとは思い難し…。

by dg23
タグ:★☆☆☆☆
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吉原手引草 [本(文学)]


吉原手引草 (幻冬舎文庫)

吉原手引草 (幻冬舎文庫)





さあ、いきなり歴史物な装丁ゆえなかなかに読まず嫌いだったんですが。
忽然と姿を消した花魁について、周りの人々にinterviewしていくと。
吉原にまつわるいろんな職業の人々の語り口が生き生きとして面白い。

最近、落語を聞く機会が多いんですが
それに似て、なんかこう軽妙で、口調で人の出や職の色を感じるんですね。

しかしなかなか事件の全貌が見えてこないので、
途中じれったさもありますが
ミステリ的良さのためにでなく、伏線をじっくり読み取るために
もう一度読んでみたいと思うんでありんす(いいたいだけ)。

by 345
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龍神の雨 [本(エンターテイメント)]


龍神の雨

龍神の雨




またまた道尾秀介の作品。
なんだかんだ言いながら、すっかりはまってるなぁ。

継父と暮らす兄妹と、継母と暮らす兄弟のお話。
血のつながらない違和感と、若い妄想が誤解を生み
継父を殺人を犯してしまう兄妹。
継母に素直になれず、幸せをつかめない兄弟。

誰もが間違いに気付いた時に、「家族を信じる」ことの大切さを噛み締めるというお話。

全体としては、嫌いじゃないハッピーエンド
登場人物少なすぎて、怪しさ満載で途中で犯人に気づいてしまうものの
いかにも道尾ワールド的な話の展開。
テンポよく、次のページをめくる手が早まる。

しかしながら、「龍」「雨」「神」的なくだりは、サラーっと読み流す。
若干くどく、物語の大筋にどんよりと影を付けるためだけにあえて添えてある感じ。

そして、この作家の作品は何故か、
子供が妙に大人びており、論理的に色々と気づいていく。
「あれ?この子何歳の設定だっけ?」との違和感がなんどか。

と、細かいところを突きたくなってしまうが、基本的には面白い。
ただ期待が大きいからズドーンっとくるやられた感をもっと欲してしまう。

by dg23

タグ:★★★☆☆
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リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 [本(エンターテイメント)]


リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)




既出の『隠蔽捜査』で今野敏にすっかりはまり、
他のシリーズも読んでみようと。
すでにシリーズは数冊出ているようで、面白いに決まっている安心感

と、思いきや…。
微妙~…、というかちょっとがっかり…。

「隠蔽捜査」同様、主人公は警察内でもちょっと異質のキャラ。
真面目で小心者だが、それが故に仲間からの信頼が厚い。
容疑者たちも彼のキャラに惹かれ、「魔法のように」話し始めたり。

と、前半は主人公に好意的に読み進めるも、
途中から何故か、容疑者の「リオ」に別の感情が芽生え…って…。

このストーリーはシリーズの何冊目かで、
読者が主人公に100%の信頼を置いてからのストーリーであるべきではないか?
いくら周りの登場人物が主人公が「おかしい」ことに気づいても、読者としては
そこまで主人公の変化に思い入れはない。

そして、「リオ」。
「凄い・完全な・えらい」美人。といくら形容されても、
描写が簡素なため想像しにくい。洋風・和風どちらを
イメージすれば良いのかさえ分からなかった。

続編は「朱夏」。

何故か、続編から先に読んでしまったららしい親父曰く…。
「読まない方が良い。時間の無駄だよ。」とのこと。

既に「朱夏」は手元にあるものの、
後回しということで。

by dg23
タグ:★☆☆☆☆
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夜のピクニック [本(エンターテイメント)]


夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)




本屋大賞と吉川英治新人賞を取ってる作品。

とある高校の一大伝統行事「歩行祭」。
一晩中かけて全校生徒が歩き続ける中で、
主人公の女子と男子の恋愛とは違う特別な関係が明かされ、
それを一晩の中で受け入れながら、成長する青春物語。

当然、高校生ならではの片思いや嫉妬なんかも
織り交ぜられ、というか太いサブストーリーとして存在して
青春ストーリー独特のテンポの良さで読み進められる。

男子高出身で、かつ部活ばっかりで学校行事もそれほど
ちゃんと参加してない者としては、ただただ羨ましいストーリー。
「アイツはお前のこと好きだぜ」的な高校生の会話したことないかも…。
この作品を読むと、なぜ自分は男子高を選んでしまったのか謎が深まる…。

けれど、恋愛とは違うメインストーリーもちゃんと太く、
キャラクターの個性もしっかり出ていて面白いことは間違いない。

懐かしい気分になりたい時、
ふと大人になってしまったことを嫌に思った時、
成長することは良いことなんだと思える一冊。

お勧め。

by dg23
タグ:★★★★☆
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テロリストのパラソル [本(エンターテイメント)]


テロリストのパラソル (講談社文庫)

テロリストのパラソル (講談社文庫)




かつて江戸川乱歩賞と直木賞を受賞した作品。
なぜ今更なのか分からないけど、ハズレを読みたくない気分だったので、
あえて、この作品を手に取ってみた。

全共闘世代のアル中の主人公が、テロと思われる都心の爆破事件に巻き込まれる。
元警官のヤクザと、かつての恋人の娘の協力を得て、自ら真相に迫る。
ハードボイルドで、知性を感じる会話は好きな人は結構多いはず。

一気読みが出来れば、また感想は違ったのかもしれないが
娘と主人公の関係に「アレ?なんでだっけ?」というところや、
読み飛ばしそうな短歌に「これって重要だったんだ?」というように、
伏線に強さにあまり感じなかったかも。こちらが鈍いだけか。

ハードボイルドとしては仲間が良い人間すぎて、主人公のカッコ良さが際立たない。
最後は、驚きはあるものの唐突感は否めない。

ちょっと作品として古く、イマイチ感情移入がし難い。

ただ、この作者のがっつりとしたハードボイルドがあるならば、
他の作品をもう少し読んでみたい。

by dg23

タグ:★★★☆☆
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流星ワゴン [本(エンターテイメント)]


流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)




泣ける本、泣けるポイント
個人差があるだろうし、性別や年齢などによっても違ってくる。
だから「絶対泣ける」と勧められてガッカリすることも少なくない。

でも、この作品。
個人的にがっつり泣けるツボ。

この作品というよりも、この作者の作品はどれも泣けてくる。
泣けるからちょっと避けてしまったり、逆に無性に読みたくなったり。

この作品自体は、ファンタジー
家族の問題などで自暴自棄になった主人公の前に突如現れる「ワゴン」。
自分と家族のターニングポイントへタイムスリップし、その瞬間を再び迎える。

でも、変えられない。知っているのに変えられない。

そしてその不思議な、もどかしい現実を受け入れた時、
未来へ向けた新たな心境に到達する。

今の自分に置き換えて、
ターニングポイントはいつだったのかな?と考える。
「あの頃は良かった」というセリフは絶対に言いたくないと思っていたけど、
「良かった」と思える一瞬を持っていることは結構幸せなのかも知れないな、
と柄にもなく思ってしまったり。

読後、「よし!とりあえず頑張ろう」と思える素敵な一冊。
確実にお勧め。

by dg23

ところが、わたくしのような薄情なニンゲンは
「ワゴンに乗って誰かがやってきた」というところは覚えていても
その先の感動ポイントというべき部分をすっぽり忘れてしまうのでした。

ちゃんと読んだはずなんですけどね。。。
ゆえ、わたしの★はひとつ半。

by345




タグ:★★★★☆
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カラスの親指 [本(エンターテイメント)]


カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb




なんだかんだと手が伸びてしまう道尾秀介という作家。
個人的には当たり外れが多いなと思ってしまうのは、
読む順番などのせいなのか?

この作品は「当たり」だと思います。

詐欺師二人の主人公に、姉妹ともう一人が加わり、
主人公を追い詰める裏社会の仇に立ち向かうストーリー
いわゆる「コンゲーム」の魅力も十分に楽しめる。

ただ、この作家の作品というだけで
身構えてしまい、これも伏線?あれも伏線だった?と
考えてしまうのは読者がいけないんだろうな。

案の定、伏線は見事にまとまり、最後のサプライズ
これまでのストーリーをぶっ壊すこともなく
「なるほどね」とストンと落ちる。

確実に面白い作家。
出来ることなら、自分の中の先入観をなくして読みたい。

お勧め。

by dg23

タグ:★★★★☆
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