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いつもの朝に [本(エンターテイメント)]


いつもの朝に

いつもの朝に

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/24
  • メディア: 単行本



はじめて読む作家。
いつも以上に何の先入観もない。
ただ、初めて読むには分厚過ぎて読み始めるのに勇気がいる。

物語は、ミステリー?ホラー?的な要素を含んだ家族のお話。
芸術家の母と、他人を救うために亡くなった父、そして
学校でもスーパースターな兄と、何のとりえもないダメな弟。
一見、ありがちな設定。

弟が見つけた人形の中に隠されていた手紙。
それををきっかけに兄弟の出生の秘密にまつわる物語が動き始める。
その秘密をめぐって兄弟の気持ちがぐるぐると入れ替わり、
気持ちの変化に乗じて無意識に顔を出す子供のズルさや残酷さ。
でも結局は人気愛とか家族愛とか…みたいな。

秘密自体は「まぁそういうことだろうな」と早めに気付く。
その後の秘密にまつわる人々の苦悩、苦しみ、etcのくだりは若干長い気もする。

最後の終わり方は、一つのまとめ方だとは思うものの、
これだけ長かったんだから、もう少し感動なり、
驚愕なりがあっても良かったのかなと思ってみたり。

といっても基本的には面白かった。

by dg23

タグ:★★★★☆
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八日目の蝉 [本(エンターテイメント)]


八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/01/22
  • メディア: 文庫



最近映画になっているのは知っていたものの、
まぁ見ることもないだろうし、本も買うことはないかなと
思っていたら、文庫本貰ったので読み始める。

映画の番宣でキャストは知っていたので、これが永作で、
これが井上でとイメージしやすいのは良いのか悪いのか。

作品は大きく分けて二部構成。
前半。ある女性が不倫していた男性の子供を誘拐してしまう。
そして、逃げて逃げて4年くらい?まさかの偶然により小豆島で逮捕される。
後半。誘拐された娘が成長する。誘拐されたという過去は本人だけじゃなく、
家族に暗い影を落とし続ける。そして、誘拐犯同様に自らも不倫の子供を
宿してしまう。

というお話。

基本的に、「母性愛」がテーマ?なので男読者としては感情移入がし難い。
で、男って馬鹿だな、女って怖いなって思う・・・だけ。

映画はどうなっているのか分からないけれど、
小説の終わり方はもどかしい。いや、こう感じさせるのは作者の作戦通りか。
あえてもう一つのドラマを作らないのは作者の母性なのかなとも思ったり。

でも前半の逃亡がスピード感とスリルをもって大きく三つのエピソードが展開されるのに対して、
後半は過去と現在のリンクをズリズリと伸ばしているようで急にスピード感が失われる。
後半のまったりした感じに慣れずに、前半と同じ勢いで読み進めてしまったのはもったいなかった?

女性は泣けるという噂。

by dg23

***

わたしは読んでいませんが、
たまたま見ていたTV番組で(dg23は見ていない)
映画の批評家が同じ様な事言ってました。

女性にはわかるが、
男性にはわからない、と。

そういうことって、年を取るにつれて多くなりますね。

by345

タグ:★★★☆☆
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羊の目 [本(エンターテイメント)]


羊の目 (文春文庫)

羊の目 (文春文庫)

  • 作者: 伊集院 静
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/05/07
  • メディア: 文庫



読まず嫌いだった作家。
何の予備知識もないのに、面倒くさい大人の恋のお話を書く人という先入観が
何のきっかけで生じたかさえ分からないし、そもそもそういうお話を書く人かさえ
定かではありませんでした。

全然違うじゃないですか。本作。

本当の母親に捨てられ、侠客の親父に育てられ、
一寸の迷いもなくその人生を親父に捧げた男の一生を描いた物語。
親父のためにためらいなく人を刺し、当たり前のように死地に飛び込む。
それが男が自分に課した唯一の存在理由。
男の成長と組織の栄枯盛衰も重なりながら物語は進む。
そして男は最後の最後まで、己の生き方に筋を通す。

という、義理人情のお話。

連続ドラマでも、結構壮大な話として成立しそうな本作。
浅草~関西はもちろん、ロスまで行ってしまい、
いつの間にやら「Lion」と恐れられ、無敵になってしまう主人公。
それはそれで男として魅力的で熱くなれる。

欲を言えば、
組織の敗北の件、外国行ってからの件、密かな恋の件、帰国後の件も
丁寧な一つの物語として読みたい。ちょっと詰め込み過ぎ感は否めない。

他の作品も読んでみたくなる。

by dg23
タグ:★★★★☆
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40 翼ふたたび [本(エンターテイメント)]


40 翼ふたたび (講談社文庫)

40 翼ふたたび (講談社文庫)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/13
  • メディア: 文庫



もちろん名前は知っていたけれど、ドラマ「IWGP」も大好きなドラマだったけれど、
実は初めて読む石田衣良の作品。

初めての作家を読むときは、なんかしら賞をとっている作品からと考えているので、
直木賞作品からと思っていたら間違えた。
「40」じゃなくて「14」が直木賞だった…。といってもせっかく手元にあるので読み始めました。

人生の折り返し地点?に差し掛かった40歳。
プロデュース業で冴えない日常を送る主人公が、様々な普通じゃない同世代と出会う。
40歳として受け入れる現実、あきらめ、惰性を上手に操って、残りの半分の人生をも
ほどほどに受け入れてしまえる中で、ふたたび輝ける、輝かせる「仕事」に挑戦する。
良くも悪くも今いる場所を受け入れていた昔の仲間も今の仲間も、
心の底に溜まっていた「まだやれる」を目覚めさせる。
過去の栄光をよりどころにしながらも、そこにしがみつかない。
そんな40歳の男達の物語。

自分より、ちょっと大人のストーリー。
そう遠くもないけど、想像しにくい40歳。
40歳になった時、この本を読む自分が、どういう立場で読むのかな?と思いをはせる。
何かに挑戦し続けているのか、幸せで満ち足りた気分か、変わり映えのしない日常と
冴えない自分に絶望しているか・・・。

未来のその頃、
仕事の経験、助け合える仲間、そして斜に構えても確固たる自信。
そんなものを持っていられたらなと考えさせられる。
「大器晩成だぜ!」などと言ってた片鱗くらいもちょっとは見せたい。
あっという間に過ぎる日常に、どっしり構え直したい。

と思った。

ストーリーとしては特にハラハラドキドキするわけでもなく、
スピードアップしたりすることはないけれど、電車の中で周りを
見回しながらゆっくりと読める。

by dg23
タグ:★★★☆☆
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館島 [本(エンターテイメント)]


館島 (ミステリ・フロンティア)

館島 (ミステリ・フロンティア)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2005/05/30
  • メディア: 単行本



この本を読んでいたところ、
ちょうどこの東川篤哉氏の作品が2011年の本屋大賞を受賞したとのこと。
もしかしてこの作品も話題になってたりしたのかな?

『館島』といういかにもなタイトルの通り、
閉じ込められた孤島、不可思議な作りをした建物、鋭い探偵という定番が揃った
本格?ミステリー。

半年前に主人が不可解な墜落死をした館に、当時の関係者と探偵が招かれる。
そして、嵐のために孤立した島ではまた殺人が起こる。
今度の被害者は、死んだ主人の長男。そしてあり得ない深夜の密室。
全員がアリバイを証明出来ずに…そして、二人目の被害者が…。

とまさに、王道ストーリー。
個人的にこの設定では読み進めるのがつらかった…。

この作品は、作者の初期の作品なのかどうかは知らないが
作品全体の書きたい方向がイマイチ分からない。
ドキドキしないし、怖くもないし、かと言って笑えるほどのユーモアは薄い。
中途半端におちゃらけた掛け合いをしている間に、
逆にしっかりと本格的なトリックが暴かれる。

登場人物の設定も微妙…。
探偵や刑事のキャラに鋭さを感じないのに、ありえないトリックを暴く。
他の登場人物もあえてのキャラの薄さだとしたらどうなのか。

数多くの、孤島モノ、密室モノ、館モノの名作と呼ばれるミステリーがある中で、
独特の登場人物キャラで、そしてその軽さで新しさを出そうとしているのか?
成功しているとはちょっと言い難い。
本格路線で重厚なストーリーにするか、トリックよりも人物メインで行った方が
良いのではないかなと思ったり…。

なにはともあれ、本屋大賞とった作品はそのうち読まないとね。

by dg23
タグ:★☆☆☆☆
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イッツ・オンリー・ロックンロール [本(エンターテイメント)]


イッツ・オンリー・ロックンロール

イッツ・オンリー・ロックンロール

  • 作者: 東山 彰良
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本



以前読んだ同作家の「路傍」が面白かったので、もう一つ読んでみようとこの作品。

主人公は34歳になっても、未だにロックでメジャーになることを夢見る男。
バンド仲間や、昔からの腐れ縁の男や女とともに、
面白おかしく過ごしながらも現実を見つめ苦悩し、それでも前を向き続ける。
後半にかけては挫折や悲劇に直面し、打ちひしがれるもそれでも戦う。
ロックの名曲(全然詳しくないから知らないけど…)に感情を乗せて、
暴力や酒、ドラッグと、いかにもアウトローなストーリーが軽快に紡がれる。

物語の設定は自分とは程遠いはずなのに、
同世代だからなのか、それともハードボイルド的なカッコよさに惹かれてか、
どっぷりと入り込め、かつ「そうなんだよねぇ~」と思わずうなずきたくなる言葉にうなる。

この世代、自分はもっと出来る、もっとスゴイと思いたい半面、
今だって、そこそこ悪くないじゃない?と現実を受け入れたい。
プライドと結果の葛藤や、「カッコいい」と「かっこ悪い」の境界線が都合よく行ったり来たり。
そもそも何がカッコいいのかさえ、基準が変わってくる。

「いい歳して何やってるの?」という問いを発してしまうこと自体がかっこ悪いんじゃないか、
「いい歳して夢を目指す」こと自体がカッコいいのかもしれない。
まだまだ「信じていれば夢はかなう」と言い続けてもいいのかもなと思える一冊。

同年代の友人に薦めたい。

by dg23



タグ:★★★★☆
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君たちはどう生きるか [本(人文・思想)]


君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

  • 作者: 吉野 源三郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/11/16
  • メディア: 文庫



私がここで詳しく書くまでも無い名著である。

'37年、戦争に入る頃に書かれた、子供向けの倫理を何度か加筆修正して'82年に再版。

ここに示すには時間も場所も足りないくらい
考えることは多い。

以下、今の自分の発想を率直に示しておく。
いささか感情的で短絡的かもしれないが、それもそれ。

人間は強い方が良い。

強い人間を弱い人間が邪魔してはならない。足をひっぱるな。
困ったら素直に腹を見せれば良い。
弱い者のプライドを気にするほど、強い者は暇でない。
次元が違う。
逃げたければ黙って逃げれば良い。
事態を収拾させるのは、結局のところ強い人間ではないか。
アタマもカラダも丈夫な人間である。

by345

つづき↓


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おいしいパリ暦 [本(暮らし・健康・子育て)]


おいしいパリ暦 (フィガロブックス)

おいしいパリ暦 (フィガロブックス)

  • 作者: 稲葉由紀子
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2011/04/13
  • メディア: 単行本



しかし、わたしは申し訳ないくらいに雑誌というものを読まないのだけれど
こちらはフィガロの連載をひとつにまとめたものだそうです。

『美味しい』や『旨い』を享受するためには、
季節の色や香りや瑞々しさをとらえる能力というか
植物であれ動物であれ、うまく命を切り取る能力の様なものが必要かと思う。
時に残酷さを感じたとしても、生生しくなければ美味しさというものは
写真や文章では伝わらないと思うのです。

ああ、上手だなあと思って奥付を見るとこの方、
自分よりもだいぶ年上。
ゆえか、ハコ寄りのふわふわしたものでなく
きちんと料理や食材に焦点の合った、一冊。

5年後10年後、お店はなくなっていたとしても
この食の嗜好、主体性は変わらず信頼できるのではないかしら。

by345

タグ:★★★★☆
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ソウルケイジ [本(エンターテイメント)]


ソウルケイジ

ソウルケイジ

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/03/20
  • メディア: 単行本



前作「ストロベリーナイト」に続く、姫川シリーズの2作目。
魅力的な女性刑事・姫川玲子とその仲間たちの個性は結構好き。

左手首だけの死体が発見される。
被害者を調べるうちに、次々とその周りの関係者の過去も明らかになり、
加害者?被害者?はなぜそこに至ったのか?
というメインストーリーを、姫川のライバルでもある日下との協力&競争を軸に
捜査は進む。

前作のサブストーリーは姫川の「過去」とすれば、
今回は日下という「ライバル」と、事件にかかわる人物たちの「父性」。
日下の人間性、登場人物の温かな父性は胸に迫る。

最後の姫川・日下・関係者の場面は、
「そこが伏線だったか~」と意表はつかれたものの、
全体としては、だいぶ早い段階でこれとこれは違うんだろうな、
大筋としてはそういうことなんだろうなとは気づく。

前作同様、「なぞ解き」としてよりも「人間物語」を中心に楽しめる。

by dg23
タグ:★★★☆☆
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空をつかむまで [本(エンターテイメント)]


空をつかむまで

空をつかむまで

  • 作者: 関口 尚
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/04/05
  • メディア: 単行本



最近、なぜか青春系が続く。
この作者を今まで知りませんでした。
坪田譲治文学賞受賞作。

全国でも有数の水泳選手だけど元不良、
元いじめられっ子のデブ、
アスリートの才能があったのに挫折した主人公。
なぜか、3人でトライアスロンのリレーに出場することになった話。
そこに、恋や成長や友情が絡まるお話。

最近この手の話に違和感を感じてしまう。
こんなに悩んだっけ?こんなに深刻だったか?
そもそもこんなに大人だったか?こんなに友情ということを強く意識したか?
自分がもっと平和に楽しくポワーッと過ごしてきたからなのかな。
ある意味幸せだったなと今更ながら思ったりする。

ただ、この作者はスポーツをしたことがないのかな?と思うところもチラホラ。
いやいや、そんなに簡単には・・・と。スポーツ物語がメインではないとはいえ、
ちょっと雑な感じはがっかり。
主人公3人を軸にそれぞれのストーリーを詰め込み過ぎな感じが否めない。
ここでSEXの話がいるかな?分かりやすい伏線を今頃回収しますか?
などなど…。

と言いつつ、やはり青春小説はテンポよく読める。

青春小説的な本が読みたくなるのは
「あの頃は良かったなぁ~」的な潜在意識のせいなのか…。
良くない良くない。

、という気分の時におススメ。

by dg23

タグ:★★☆☆☆
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